多くの方々と話して、復興について

いろいろ講習会、会議に参加して、活動を通じ多くの方々と話す機会を得ました。

気仙沼地域では、災害公営住宅や集団移転地区ができ、防潮堤の工事が進み、震災で失われた公的な建物や新しい施設、お店ができつつあります。ハードウェア面での復興は着実に進んでいます。

一方、人的な復興を考えると・・・・。一般的には「自立」が一つの目安として言われ、その言葉が使われます。

この側面での復興の完成を考えると、着地点はなかなか見出せません。せめて、折り返し地点は、ターニングポイントはと考えても難しい。それには地域の実情や個人の問題も絡んでくることも要因かと。

いつも思うことは、被災した地域や被災した方々が、住居や日常の暮らしの面で、直接的に被災しなかった地域、個人の状態に近づいても、その先に待つのは、「地域住民の高齢化や地域活力の低下の問題」かと。

震災の体験は時間と共に少しづつ薄れていっても消えることはないでしょう。時として、急に、鮮明に表れることもあるでしょう。被災地ではこの記憶を背負いながら、高齢化や社会情勢の変化に伴う問題に向き合わなければなりません。

全国から、海外からも多くの支援を頂きました。結果、復興へ道のりでの大きな成果がありました。しかし、一方震災からの時間の経過と共に、支援も急速に減少していることも事実です。東日本大震災以降の全国での地震や台風での被害を考えれば「東北への支援の減少」は仕方がないことです。また、今度は東北から全国へ支援に向かう時でもあります。

多くの方々と話し今言えることは

・ 地域住民の高齢化を見据えた、社会情勢の変化を見据えた震災復興の在り方を地域のみんなで考えてみましょう

ということです。震災前の状態に戻すだけではなく、もっと先を考えなければなりません。

私たちの経験、自分たちの地域で行っていることが、数年後、今全国で被災された方々への「復興の道筋の経験」としての支援、「こころのケア」としての支援になると思います。

 

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